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10年後って、どういう世の中になっているんだろう?という視点



 突然ですが、2007年のこと、私は43歳の年ですが、家に柴犬を飼いました。11年が経った今年、彼は12歳になり、私はもうすぐ54歳になります。犬の年齢を人に当てはめると、彼は私を追い抜かしました。ずっと元気でしたが犬の医療費はこれからが高くなるようです。

 先日、あるデザインファームで行われたセミナーにお邪魔した際、SONYのAIBOと会いました。初代と違って愛嬌があって、もちろんAIですからどんどん学習して、きっと飼い主を驚かせるんじゃないかと期待大です。費用も本体化価格&3年間の通信料含めて30万円くらいということです。そもそも初代はSONYのロボット事業撤退の判断を受けて2006年に世から姿を消しました。初代AIBOクンは産みの親SONYから捨てられた歴史です。それが2017年になって復活するなんて、10年前には想像もできなかった未来予想図です。そんな時代の変化にも思いを馳せます。

 ここで、うちの犬が天寿を全うした場合、果たして次の犬を飼うかという選択肢をいくつか考えてみました。10年後の2028年を想像してみますと、私はまだ元気だと信じたいですが65歳くらい。もしかしたらAIBOを飼っていたら、そこにかける投資は60万円超かかっていると思います。あるいは、柴犬たくのエサや狂犬病予防注射といった必要経費のことを考えるとどっこいどっこいかもしれません。仮にAIBOが賢く成長していったとしても、もしかしてその10年間ですごい技術革新があって、AIBOは押し入れにしまわれていて、更に散歩しなくなった私は、もしかしたら成人病にさいなまれているかもしれません。または、やはり犬を飼って、毎日散歩に追われているかもしれませんが、健康は維持されているかもしれません。

 いきなり何でミヤケ家の犬の話を聞かされなくてはいけないのだといぶしがる向きもあるかと存じます。申し上げたかったことは、10年というスパンは、技術革新のスピードが極めて速いこの時代においては、長すぎるということです。10年先にどうなっているのか、想像できないからこそ、10年先に自分たちがどうなっているべきかということをイメージして1年1年過ごしていくということが極めて重要です。

 しかしながら、「10年後なんて誰にも分らない!」って言ってるようじゃ、済まされないのが行政運営です。

 狛江市第四次基本構想・次期基本計画は2020年度(新元号の●●2年)から2029年度(同じく●●11年)までをターゲットとして、今年度から2年かけて策定されます。

 さて、2029年度の世界情勢はどうなっているのか?その中で日本の社会環境はどうなっているのか?広域行政の役割や東京都の立ち位置は?新しい社会環境の中で、市民と行政の関係はどうあるべきなのか?その中で狛江市のあるべき姿は?そんな視点を持って、議員活動していくことが大切だと思います。

 ・・・・・ていうか、そもそも10年前の私にはギインのギの字も発想がありませんでした。正直な話、10年後にどうなっているのか、想像できません。10年前には元気だった私の父親も泉下の人です。今頃、私が政治の世界に飛び込んだことに関して、さぞやビックリしていることだと思います。そんな不確実な時代だからこそ、政治家って夢を語るべき仕事だと思います。

 おっと、ひとつだけ確実なことがありました。それは、愛犬が幸せに天寿を全うするように飼い主が努力すること、そうでしょ、たく?

 ワンワン!


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