明日、8月31日から狛江市議会(秋の定例会)が始まります。初日に補正予算第5号が審議されますが、ミヤケが重要と思う5つのポイントをご説明します。
① コロナ関連で国から支援された額はケタ違いの金額
今回の5号補正予算に関する新型コロナウイルス感染症対策としては、1.市税等の口座振替手続きをインターネットで可能とするサービスの導入に向けた経費。2.市役所窓口の待ち状況をウェブ上で確認できるシステムの導入経費、3、小中学校や保育園等の各施設への感染症対策消耗品等の購入経費となります。
コロナ禍の中で狛江市でも5回にわたって補正予算が組まれたわけですが、国(都)からどのくらいのお金が下りてきたのか気になります。そこで、コロナ関連特定財源(国や都から降りてくるお金)がいくらで、一般財源(市のお金)はどの程度の負担になりそうなのか? 確認してみました。
結論は、狛江市のコロナ感染症対策補正予算総額は99億5千万円。そのうち狛江市の一般財源は1億4千万円、地方債7千万円となりますので、差し引き国や都から狛江市の投入されたお金は97億円強です。
この金額はピンとこないかもしれませんが、人口8.4万人、年度予算300億円程度の狛江市のとって年間予算の1/3がドーンと積み増されたことになります。
当たり前ですが例の「一律給付金」に関して国の財政負担は、10万円×人口1億2千万人=総額12兆円となります。狛江市の99憶円のうち84億円となりますが、それ以外にも細々とした感染症対策が国から降り注いできたことになります。これが人口10倍強、予算規模10倍強のお隣世田谷区でも同じように10倍強になっていると思います。
地方財政への支援状況をこうして具体例を交えてご説明する意味は、国の支援規模は莫大なものであったことを知っていただきたいという思いからです。
コロナで苦しんでいる個人、法人事業者が多いことと存じます。そうした方々はミヤケの論調に異を唱えるとは思います。それでもあえて申し上げる意味は、これだけの金額がコロナ対策で国民に還元されるということ自体、すでに国のお財布の限界を超えていることもご認識いただきたいからです。国から店舗への休業要請という話が出てこないという事は、補償とセットになることから、今後、難しいと考えます。
② 多摩川左岸の猪方付近の土手(天端)が整備されます。
一級河川多摩川は国土交通省の管理ですが、狛江市多摩川の土手整備で残された小田急線南左岸部分の天端工事が始まります。同時に市としても暑熱対応設備整備費東京都補助金500万円を活用して天端環境性能舗装等工事をすることになります。工期は入札者契約の翌日からR3年1月29日まで。工事予算額全体で4500万規模となります。
③ 図書館の電子図書蔵書を増やします。
中央図書館運営費として562万計上。1号補正で導入した電子図書館について、好評を得ているということで、書籍数を1,000冊増やすことに。
ミヤケとしては、一般書と電子図書の貸し出し状況推移をしっかりと把握してほしいという事と青空文庫(著作権フリーの本)の比率を下げる担保がしっかりなされているのか釘を刺しておきました。そうしないとコンテンツ使用料347万円のコストパーが悪くなるからです。
④ コロナ禍で休止、延期になった事業に関して各課で減額補正等の意識を徹底してほしい
今回の補正で「みんなで子育て事業 29万9千円の減額」がありました。当初予算で予定していた集合型の講座ではなく、オンラインでの子育て講座を実施するということ。
こうしたコロナ禍の影響で見直しを余儀なくされ事業の減額補正、各部門への周知を指摘しました。
⑤ 感染症予防接種って、国の仕事?市の仕事?
令和2年10月よりロタウイルス(※乳幼児の下痢症)感染症が定期予防接種に入るため、市の一般財源として1528万円が計上。
「えっ、国が予防接種として定めるたびに、市の負担って増えるの?」という素朴な疑問ですが、交付税措置(狛江市は交付団体)で一部が相殺されるそうですが、なんかおかしくないかなぁと思いました。
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